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青森 ふく朗 で呑む

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どうやら、いつの間にか新青森駅に着いたみたいだ。

すっかり眠ってしまっていた。なので外の様子はわからない。

 

 

吹雪いていると覚悟していたが、まるで雪は降っていない。

拍子抜けしてタクシーに乗り込む。向かうはこの日に伺う店の目と鼻の先のホテルだ。

 

確かに雪は降ってはいない。でも、その積雪たるやかなりのものだ。

やがてホテルに到着。カーテンを開けて外を眺めてみる。その店が小さく見える。

 

 

 

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すぐに部屋を出る。交差点を渡ればその店はすぐだ。

滑って転んだりしないように注意深くゆっくり歩く。普段は使わない筋肉を駆使する。

 

 

 

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そうして店の前にやっと辿り着く。店の名は『ふく朗』。

掲げられた看板にはエビスビールのマークと『地酒地肴』の文字。店名がない。

 

と思ったら暖簾に控えめに『ふく朗』と染め抜かれている。

印象深いねぶたの顔が表をじっと見詰めている。その下には一升瓶。

 

脇にはメニューの一部が貼られている。

『うふっ!♡僕も私も二シン好き』というのが気になるというか少し笑える。

 

 

 

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ねぶた祭が終わると、大勢を楽しませてくれた殆どのねぶたは解体されるそうだ。

ただ、面の部分は切り取られ欲しい人にあげているという話を聴いたことがある。

 

外をいつも見詰めているこのねぶたの面も、そうやって貰われてここにいるんだろう。

だいたい普通の家では飾れないもんな。あったら楽しい気もするが。

 

 

 

さて、ここへの訪問は2度目。前回は『いなげ家』の次の2軒目として伺った。

カウンターが禁煙というのがネックで2軒目だったのだが、最近そういう店も多い。

 

旨い酒と美味しい肴があれば、最近では案外禁煙でも苦にならなくなってきた。

仙台の『一心』や『源氏』なども禁煙だがもう何度も行っているし気にならない。

 

中に入る。カウンターには客は1人。奥の座敷にも数人のグループが呑んでる。

カウンター脇にはテレビがあり、釣り番組が流れている。録画したものだろう。

 

大間のマグロを釣るというもので、ご主人と先客がそれを見ながら色々話している。

そのモニターの横にも、また違うねぶたの面が飾られてこちらを見ている。

 

 

 

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 入口に近い場所に座りいつものようにビールを注文する。

外は雪が積もっていて寒かろうと、店の中に入ればやはりビールからとなる。

 

 

 

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鮭を使ったお通しが出てくる。味付けが酒にはちょうど良い濃さだ。

やはりこういうものを出して頂けるととても嬉しい。ここに来た甲斐があると感じる。

 

 

 

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店のあちこちには、店名が示す通り、ふくろうの置き物があちこちに沢山。

そんな中に無造作に置かれている箱を見つけた。

 

太田和彦氏が『日本百名居酒屋』という番組で配った『百名盃』だ。

配られた店にはもう何件も行っているが、実際にあるのは初めて見た。

 

甲府の『くさ笛』のお母ちゃんなんかは、どこに行ったかね~なんて言ってたっけ。

中を見させて頂こうかなんて思ったが、今回はやめておこう。

 

 

 

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さて何を食べようか。いつもながら、ビールを呑みながら、お通しを食べながら、

メニューを見て組み立てるのは楽しい。何しろ1人。沢山は注文出来ないのだ。

 

目の前には短冊に書かれた旨そうなものが沢山ぶら下がっている。

どれも惹かれる。でも吟味しなければならない。残すなんてもってのほかである。

 

 

 

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まずは『お刺身ちょっと盛』を頂くことにする。青森だ。新鮮な魚が豊富。外せない。

前回も頼んだが、『ちょっと』とは謳っているが、実際は決してちょっとではない。

 

しかも、同じものが何切れもあって量が多いというのではないところが嬉しい。

色んな種類がまさにちょっとずつ盛られている。もしかしてそっちの意味か。

 

まぐろ赤身を海苔で巻いたもの、メバル、油目、アジのみそたたき、ホタテ、甘エビ。

どれも新鮮で美味しい。種類があるから飽きないし楽しい。1人だから余計にそうだ。

 

 

 

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いつもの通り、日本酒に切り替える。さほど種類は多くない。だが良い揃え方だ。

しかも安い。申し分ない。『愛娘』を頼む。豊盃の三浦酒造がこの店用につくった酒。

 

 

 

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優しそうで控えめな大将の奥さんだろう、グラスになみなみと注いで下さる。

受け皿もこぼれんばかりだ。酒呑みには嬉しい。

 

 

 

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ボーっとした時間が流れていく。釣りの話もテレビの音も心地良いB.G.M.となる。

「お刺身どうでした?」と大将。「満足です。このタタキ面白いですね」とボク。

 

「普通、タタキだと形を残さないくらいにするんだが、ウチは敢えて残すんだ」

「それが魚を食べているという感じになるから良いんだよ」「美味しかったです」

 

続いて注文したのは『深浦糸モズク』。生姜にレモン、胡瓜に白ゴマが入っている。

サッパリとしているてさりげなくてとても美味しい。

 

 

 

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更に『愛娘』をもう1杯。続いては『こまい生干し焼』。まさに酒の肴。

3尾もあったが、飽きずに1人でもペロリと平らげてしまう。

 

 

 

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相変わらず酒が進む。今度は『田酒』。青森だから定番とは言えここに落ち着く。

弘前の『ん』も前回呑んだ時に旨かったけれど、ここは敢えてお決まりで。

 

 

 

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受け皿が青から赤の差し色に変わる。意識しているかどうかはわからない。

ただこういうさりげない変化が何だか嬉しくなる。

 

 

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ここで大将が『おまけ』を出して下さる。

笑えるネーミングの『僕はやっぱりニシン好き』のちょっと版。

 

3種類の二シンの料理が小皿に乗せられてくる。それぞれ違う味わい。

またまた酒が進んでしまう。

 

 

 

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まだまだ色々と食べたいものもあった。例えば『ホタテ貝焼き味噌』なんかも悩んだ。

でも今回はこのあたりでおしまいにしておく。次回もまた楽しみになる。楽しめる。

 

 

 

会計をお願いする。これくらいがちょうど良い。外に出る。やはり寒い。

その中で灰皿片手に煙草を吸っている男性がいる。

 

カウンターにいる後から来た客だ。時折外に出ていたが、一服だったんだな。

そうだよな。禁煙だもんな。すっかり忘れていた。

 

忘れてしまうほどの素晴らしい居心地だったとまで上げないけれど、

でも、実際は全く吸うことを忘れていたのは事実だ。

 

ボクはかなり呑んでいる最中は煙草を吸う。吸わない方には大迷惑だろう。

それでも吸わなくても平気な場所だったということだ。

 

満足。凍った雪で滑って何度か転びそうになりながら、

ボクはホテルの暖かい部屋へと向かう。

 

 

 

(2016年1月4週訪問)

 

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今回行ったお店の情報

 

居酒屋ふく郎居酒屋 / 青森駅
夜総合点★★★★ 4.5