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大阪 門 で呑む

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『酒肆 門』の『酒肆』って?

 

3/1なのに2月分のアップがスタート。

最初は大阪『酒肆 門』。『酒肆』は酒を売る店とか酒を飲ませる店という意味。

 

 

この言葉、平安時代初期に編纂された『続日本書紀』に出てくる。

天平宝字5年(761)3月己酉の記事の中だ。

 

葦原王という人物が種子島に流される原因となったのがこの『酒肆』。

即ち、酒肆で一緒に呑んでいた人物を刺し殺してしまう罪で流刑になっている。

 

なるほど、居酒屋って奈良時代から存在していたわけだ。

実際、今のように酒や肴を出すようになったのは江戸時代だったはず。

 

 

その『酒肆 門』はお初天神にある。

 

さて、『門』だった。この店は近松門左衛門の『曽根崎心中』ゆかりの地、

梅田の露天神社、通称お初天神のすぐそばにある。

 

この夜の神社にも行ってみたがなかなか良い雰囲気。

ただ実際にこの神社の天神の森で情死した事件があったんだなあ。

 

堂島新地天満屋の遊女お初、内本町平野屋の手代徳兵衛、

この2人の事件をもとに、近松門左衛門が劇化したものが『曽根崎心中』。

 

元禄時代のことだから、もう300年以上も昔の話。

何でも300回忌の後、氏子の一人がお初さんのためにと100万円の寄付。

 

それをきっかけに、地元の商店街などから寄付金が寄せられることになる。

そして2人のブロンズ像が製作されたらしい。

 

 

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『門』に向かおう。路地裏の小道に黄色い看板を見つける。

しかし入り口がわからない。2階に店があると聴いていたがハテ。

 

看板の建物の横に古びた扉がある。まさかここなのか?取り敢えず開けてみる。

すると、いきなり急な細い階段が目の前に現れる。そこを上ると店がある。

 

 

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さて、店に入る。

 

思っていたよりも小さな店だ。カウンターが4席。テーブル席が2つのみ。予約必須。

壁一面には客の落書き?と思っていたら『寺田みのる』という方の絵だそうだ。

 

眺めていると、『酒と女は二合まで』と書かれているのを発見。なるほど。

これ、なかなかうまいことを言うよね。何だかとっても良い。連れが異常に気に入る。

 

 

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食べます、呑みます。

 

さて、最初に頼んだビールを注ぐのは錫のビアグラス。これ良いな。キレイだ。

熱伝導率が高いから飲み口がすぐ冷える。

 

お通しが出てくる。三品。見た目も良い。味も良い。

やはりここは良いお店のようだ。お通しだけでもテンションが上がる。

 

 

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メニューにはどれも本当に美味しそうな肴があれこれと書かれている。

価格は普通の居酒屋よりは随分高めのようだが、内容的には全然高くはないのだ。

 

 

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刺身が色々美味しそう。なので『造里盛り合わせ』から。

これがでてきた時には更にテンションは上がる。

 

 

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『本鮪のはらかみ』。頭に近い腹の横の部分。油がのっている。

腹かみがあるんだから腹なか、腹しもも当然ある。そして腹かみが断然旨いし高い。

 

関西だとしめ鯖とは言わずに『鯖きずし』。これもキレイな色で美味しい。

酢は関東のそれより濃い目だが旨い。

 

『天然鯛・鰤』、『金目鯛』に『おばけ』。おばけは関東で言う晒し鯨。

酢味噌で頂く。フワフワとしている感じだが噛むと意外にコリコリとしている。

 

そして『よこわのたたき』。ヨコワは黒マグロの幼名。

味が既に付いている。これも美味。これだけで充分満足出来る。

 

『初入荷!!(ビックリマーク2つ付いてましたな)沼島 鱧』。

こんな時期からあるんだ。落としで頂く。

 

 

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お酒は『寫樂 純米吟醸 備前雄町』。

出されたのはまたしても錫のグラス。そこに注がれると旨い酒が更に美味しそう。

 

 

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続いては『左越のかき 昆布塩焼き』。テーブルでしばし出来上がるのを待つ。

良い香りがする。早く食べたい。食べる。これも美味しい。それしか言えない。

 

 

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お酒は滋賀の酒、『喜樂長 酒門 三方良し 純米吟醸』。

近江商人の極意『売り手良し、買い手良し、世間良し』の三方良しか。

 

 

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 今度は錫の徳利で。これも非常にキレイだ。

何だか錫の酒器を揃えたくなってくる。姿も質感もとっても良い。

 

 

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今度は『かんずりするめの一夜干し』。

これはもう酒にはピッタリのまさにお酒のお友達様。進むなぁ。

 

 

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最後に『名物 サバサンド』。サバをサンドイッチにしているもの。

いったいどうなの?と思っていたけど、これがまた何とも旨いんだから驚き。

 

初めて食べるわけだけど、衝撃的な美味しさ。癖になる味。また食べたい。

こうやって思い出しているだけでも涎が出てくる。

 

 

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呑んだ、食べた後に。

 

それにしても、この店は食べ物が本当に美味しい。

珍しくお酒以上に肴の方に興味を持たせてくれるお店と言っても良い。

 

居酒屋は酒が本来は主役だろう。でもその酒を引き立ててくれる肴は大事だ。

今回は主役を喰うくらいの脇役が見事だったね、という感じか。

 

そうは言っても、もちろん日本酒の揃えだってなかなか素晴らしい。

当然、居心地も良い。全てに申し分のない店が大阪にあった。

 

 

(2016年2月第1週訪問)

 

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今回行ったお店の情報

 

酒肆 門割烹・小料理 / 東梅田駅北新地駅梅田駅(阪神)
夜総合点★★★★ 4.5